TT6~1日1曲TAKE THAT !~

このニックさん、スタートがすでに駄目な感じですが、折角社会奉仕で済んでるのに…まあのっけからやる気のないこと（笑）。
会議があるから！ってこらこら。

ところが最初に関わることになった少年の事情を具体的に知るや、どんどん仕事を始めます。
彼は事務所で進めている大手と若い青年の会社との契約案件を手がけてるので、すごく忙しそうです。
（大手が進出を望んでる？感じでしたかね。インフラがどうとかで、その辺は何となく分かればいいので十分）
ニックさん、超優秀です。押して引いて押して押して！（笑）
同時に２件の仕事を進めるため、色んな調査を指示し、自ら足を運んで駆け引きし、書類を作って…その姿がとてもカッコいい！

彼の仕事は、子供の心に寄り添うこと。
子供の望むように、出来るだけ事が運ぶように手伝うこと。
１話の少年の場合、父親が妻を殺した。
精神を病んでいた父に医師が認可外の薬を（医療実験？）渡していたせいで、おかしくなった状態だった。
それを調べたニックは、父親とまた暮らしたい、と願う少年の為に、刑務所へ出向き、心神喪失を訴え、医療会社を訴えることを提案する。
時間を作るため父親に自殺未遂を促す。父親は、息子に愛していると伝えてくれと言う。
時間がない。企業の案件は、自ら青年のもとへ足を運んで解決した。
少年の保護については、里親に一時的な保護権を認めることに出来た。
精神病院へ入った父親のもとへ改めて会いに行くニックと少年。
不安そうに見つめる目、見つめ返す目。
父親は、心神喪失を主張することと、会社を訴えることは同意した。
けれど、自分が妻を殺すところを息子は見ていた…と、父親ではいられない、と悲痛な表情。
彼は許そうとしてる、と告げるものの、まだ父親には時間が必要なよう。
外へ出るふたり。大丈夫か、と問いかけると、無理…と身を寄せてくる少年。ツライな、と肩を抱くニック。


思わずため息。すごく出来の良い１話だと思いました。

人の心理を読んで、大金を動かすニック。
企業弁護士のベタなイメージそのものですが、少年に関わる彼は、時折人間らしい感情を覗かせます。
大事なものはお金だろ！みたいな言動は、本心ではないのかも。本来の彼自身は、どこにあるんだろう？けして情のない人じゃない。
子供たちのために！と最初から燃えているベタなキャラじゃないところが良い。
お父さんとの関係も、ポイントです。
彼が父親との間に何かあるなぁ、というのは見ていて分かりやすく描写されています。

吹き替え版で、ニックの声はデクスターの吹き替えもしている桐本琢也さん。とっても合ってます！
子役の声がまたあどけなくて、せつなかった～。