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レ・ミゼラブル



Les Misérables(2012) 


タオルハンカチが必要です(=´;ω;`=)




泣ける=良い映画だ、みたいなことではもちろん無いです。
でもこの作品は、良い映画で、泣ける映画です。
最後にほろり、どころかほぼ3時間泣きっぱなしで後が大変でした。
でも絶対もう一回観たい!聴きたい!あの歌を!!


デートで観に行くのはオススメしません。目が腫れますw


「夢やぶれて」や「民衆の歌」など有名な曲も、全体を通して、それぞれの人生を追いかけた上で至ったその場面では、単純にカッコいいメロディや歌詞だな、という以上の本来の曲に篭められた重みや想いを感じて胸がいっぱいになりました。

ガブローシュとリトルコゼットとアンジョルラスが好き!

以下、キャラ(キャスト)別の感想です。

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ジャン・バルジャン/ヒュー・ジャックマン

朗々とした歌声は説得力に溢れてます。
やさぐれて、絶望して、希望を取り戻して、力強く歩き出す。
また苦悩して、しかし決断して、対決して、小さなぬくもりを愛しんで、過去に怯え、若い未来を守るために戦って……

どれだけ悲惨な境遇でも、自分で自分の魂を高めることが出来る。
悩みながらもまっとうに在ろうと生きてきたバルジャンのあらゆる感情を、体と歌声で生々しく表現していました。さすがヒュー!「Who am I」がお気に入り。

ファンティーヌ/アン・ハサウェイ

あの時、ちょっと何かが違っていたら…!と思わざるをえない不運人生。
時代が時代だったので、仕方ないんでしょうが…。
美しいアンが演じるファンティーヌもまた美しく、娘を心から愛していて、けれど哀しいかな、結婚せずに子を産んだ女性への偏見が強い次代で、彼女には学はなく、仕事も失って、抗えずに転落していく様が一気に描かれてます。辛すぎる。
体を売った後、絞り出すように歌う「I Dreamed a Dream」…涙腺決壊です。
何もかも吐き出すような歌い方。その後の呆然とした顔。
ファンティーヌは空っぽになってしまったのだと分かります。絶望です。
体作りや髪を切ったことも含め、アンの女優魂には頭が下がります。
歌といえば、幻覚のコゼットに話しかける場面もまた痛ましく、印象に残ってます。

ジャベール警部/ラッセル・クロウ

ラッセルさん歌える人だったんだー!という驚き。
コゼットのアニメを少し観た影響もあって(乱入のタイミングが最悪)、嫌な人、と単純に思っていたんですが、ジャベールもまた「レ・ミゼラブル」の中の登場人物、単純な悪役ではないんですね。
いやまあ、「止めてー!帰ってー!(=´;ω;`=)ウッ」と叫びたくなった場面いっぱいありましたが…。
監獄の中で生まれた彼は、法という絶対を信じて生きることで、あの地獄、悪しき惨めな者たちのようにはならないよう、必死だったのかな、と思いました。
なので、酷い人、というより、過剰な堅物っぽい人でしたね。
ラッセルの歌い方もそうでしたが、基本的に感情は内に秘めるもの系というか。抑えた自己がチラっと見えるぐらい。
バルジャンを認めるわけにはいかない。自己を支えるものが法だから。
激しい意志を、法の執行者の仮面で覆い隠した、彼の人物を言外に語るような歌い方がよかったです。
「The Confrontation」と、「one day more」のパートが好き。


コゼット/アマンダ・セイフライト★リトルコゼット/イザベル・アレン

リトルコゼットが可愛すぎてもうさらいたいぐらいでした。
「Castle on a Cloud 」…ふ、不憫だ…(涙)。愛らしい歌声です。
アマンダも、初恋に胸ときめかせる少女のキラキラした気持ちが乗った歌声が素敵でした。
彼女は役回り的に庇護される存在なので、どう触れたものか迷うんですが、彼女はバルジャンの「Suddenly」が表すように、彼にとっての希望であり未来です。
なので、彼女が主役を演じるのは、レ・ミゼラブルのエンドマークの後の世界だと思います。その中で、マリウスと強く幸せを掴んでいってほしいですね。

マリウス/エディ・レッドメイン

マリリンの映画で注目されてましたね。罪な天然男マリウスがぴったりな、初々しいというか清い若さがぱーっと前面に溢れたお兄さんでした。
…いや、しかしマリウス…本当にちょっと鈍感にも程があるというか、どう考えてもエポニーヌおまえのこと好きだよ!?っていう…(笑)。
それはさておいても、エディはちょっと凄い存在だと思いました。
口元を震わせて、若い情熱をめいっぱいに込めて歌う彼の表現は本当にマリウスにぴったりでした。童顔気味ですが、声質自体はちょっと大人っぽいです。もっとミュージカルに出てもらいたいです。
「A Heart Full of Love」など、どの場面も素敵。

エポニーヌ/サマンサ・バークス

ティナルディエの娘=コゼットいじめてた=報われなくても当然じゃ?とか思ってたんですが、いやもうゴメンねエポニーヌ…;
よく知らずにイメージで悪い子だと思っていたら、一途だし彼女なりに懸命に生きてるんだと知って印象が変わりました。尽くし系女子じゃないか。
サマンサは舞台でもエポニーヌを演じたんですね。さすがの声量と表現力で歌われた「On My Own」には涙が止まらなかったです。
びしょ濡れで…。どちらかといえば彼女のほうがマリウスの近くにいたのに、運命は彼女には微笑まなかった。
最期を彼に抱かれて過ごせて良かったけどやっぱりかわいそうでした。


ティナルディエ夫妻/サシャ・バロン・コーエン&ヘレナ・ボナム=カーター

どう考えても酷い人たちなのに、どうしても笑ってしまう不思議(笑)。
ファンティーヌの悲惨な死を思えば、何で途中で脱落しないのか不思議で仕方ないんですが、逞しくこずるくがっつりと生き延びてますね。
最悪なのに、面白いんですよね。宿で歌う「The Innkeepers Song」なんて、もう盛り上がって盛り上がって仕方ないですもんね!
サシャは遺灰ぶちまけネタの人くらいの知識しかなかったんですが、ティナルディエのおっちゃん似合ってたと思います。
へレナのマダムも迫力ありましたw

アンジョルラス/アーロン・トヴェイト

カッコイイー!!!><と叫ぶしかないイケメン。アーロンさんがイケメンなのはその通りなんですが、アンジョの存在が既にイケメンであります。
激しい情熱の赤そのものの歌声、彼のパートは全部大好きです♪
彼らの革命は悲劇に終わりますが、いくら学生のお遊びだと言われようと、彼らは真剣に明日が変わることを願ってたんでしょう。
とにかく、後半どうしようもなく泣かされました…。
やっぱり「Red and Black」と「One day more」「The peopls song」、熱く滾りますね。

ガブローシュ/ダニエル・ハトルストーン

可愛いしカッコいい!是非ついていかせてほしいです。
女の子はコゼットになりたがり、男子はガブになりたがるそうですが、それも納得の美味しいキャラクターですね。
どん底だろうが生きてやる!みたいな生命感に溢れた、活き活きとした歌声が良かったです。
彼の死でダーっと泣いてしまって、その後はもう涙が乾く暇がありませんでした。
貧民たちの歌う「Look down」、馬車の後ろで歌うシーンが大好き。


貧民や娼婦や学生や兵士、たくさんの人々。

彼らを忘れちゃいけないですね。
ミュージカル俳優さんたちが、がっちりと土台を固めています。
「Look down」や「The peoples song」などの迫力を支えている彼らあってこその作品だと思います。

そして、すべての人々の集大成。「The peples song -reprise-」

ついに天に召されるときを迎えたバルジャン、涙するコゼットとマリウス、そして微笑むファンティーヌ…!!
もう思い出しても涙が滲んでくるレベルで感動的でした。怒涛の攻撃を涙腺に食らって、あっちこっちで嗚咽を殺しきれない人が。
何とか画面が見える程度に涙を拭うのに必死でした。

けして幸せではなかった人も、報われなかった人も、戦って散った人も、誰もが誇らしげに顔を上げて歌っていました。
キリスト教の理屈で作られているので、それをどう思うかは別にしても、一応の主役であるバルジャンが人生をまっとうし、やっと安堵出来たことには良かったね、と思いました。
生きててなんぼじゃないかー(涙)!とも思うんですけどね、ファンティーヌや学生たちやガブ、エポ…ジャベールも…。
とにかく泣き笑いで、これこそが生きることそのものか…みたいな、ざっくりしてますが、魂の歌声に、圧倒されてしまいました。

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プロフィール

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※7月からやや多忙にて更新頻度落ちますが何かあればお気軽にご連絡下さい


ゆるい運営+ヲタ兼業のため萌え萌えいうのでご容赦。

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TakeThat大好き。
2011年のX-Men First Classを観たのがきっかけ。
→LoveLoveやKidzのPV+Brits&NMAetc...
→重度のマーキー担爆誕
超絶スマイルで見上げてくる妖精さんかわいいよ…!

洋画や海外ドラマも好き。英語は勉強中です。

うっかりマークに会いに行きました…
握手出来たようれしい;▽;優しかった…。
小さな宇宙がキラキラしていました。
I met MarkOwen 090613.

ギャズライブにも参戦しました!
英国最高峰のヒーリングヴォイスでした…
05,06,08/0414 SISYLTour

ロブのSwingLive観てきました!
天性のエンターテイナーが贈る最高のショウ。
29,30/0614 SwingsBothWaysLive

夢だったTTLive観てきました!
ファンサありがたすぎて号泣しました…
常に今であり続ける三人の努力の結晶。
29,30/0515 TakeThatLive2015

視聴中↓
・TheBlackist
・L&O UKS1
・BBB

拗らせているもの↓

・新米刑事モース(擬似親子)
・時空刑事LOM(シムさんカワイイ)
・大脱走(全方位萌え)
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